Inicio2          テニス・アルヘンティーノ、アルゼンチン軍団の行方  (7/8)       マウリシオN氏
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   結局、消化試合のために主将格対決であるナルバンディアンvsトーマス・ヨハンソン(2002年全豪優勝者)の試合はキャ
ンセルされ、フアン・イグナシオ・チェラvsトーマス・ヨハンソン、ホセ・アカスーソvsヨナス・ビヨルクマン(ダブルスのスペシャ
リストで四大大会で9回ダブルス優勝の実績)の2試合を見ましたが、ノリノリのアルゼンチン勢に対し、スゥエーデン選手は
「もう勝敗も決まっているんだし、早く帰りたいなあ」という雰囲気で、チェラ、アカスーソともに圧勝して最終結果5勝0敗で、
この「アルゼンチンvsスゥエーデン」シリーズは終わりました。  しかし、このParque ROCAスタジアム、なかなかとんでもな
い会場です。サービスの速度を測るスピードガンが故障していて掲示盤に出ない、スコアは電光式でなく数字の書いてあ
る文字盤を手で取り替える「手動式」なのです(高校野球地方大会か?)。プロの国別対抗試合をする会場でこの有様、イ
ンフラ整備の立ち遅れは鉄道・地下鉄・道路だけではなくスポーツでも変わらないのですね。
   その後、先般5月の準々決勝では昨年優勝のクロアチアを3-2で破り、ついに準決勝に駒を進めました。アルゼンチン
チームの選手は、ナルバンディアン、カジェリ、アカスーソ、チェラの不動の4人です。9月にブエノスアイレスでオーストラリ
アとの準決勝を戦いますが、あんなコート施設でもオーストラリアを撃破してくれることを願ってやみません。 (後記:その
後オーストラリアにも圧勝しましたが、2006年12月1-3日の決勝/開催地モスクワ/でロシアに3-2と惜敗しました)
 <ドーピング疑惑の温床>  
  実はアルゼンチンのテニス選手は「ドーピング」の温床とも見られています。最近では、2005年の全仏選手権決勝に進
出し準優勝となったMariano Puertaという選手が大会終了後の禁止薬物検査の結果「8年間のトーナメント出場禁止」処分
となりました。ギジェルモ・カニャスという選手も処分されています。カニャス選手は2005年7月から2007年6月までの2年
間、ATPツアーへの試合の出場停止。ITF管轄のデ杯やグランドスラムも含まれます。また、これまでの560のシングルス
と95のダブルスマッチで得たポイントは剥奪され、さらに27万6千ユーロの罰金が課せられました。
  この5年間で、アルゼンチン選手のドーピング検査陽性が5人出ています。最初は2001年のチェラ選手。ステロイドのメ
チルテストステロンが検出され、3ヶ月の出場停止。同じ年にコリア選手が、やはりステロイドの一種であるナンドロレンの
代謝産物が検出され7ヶ月の出場停止と9万8千ドルの罰金。2003年にはプエルタ選手が、これもステロイドのクレンブテ
ロールが検出され、2004年途中までの9ヶ月間出場停止。  プエルタ選手の場合、2003年に禁止されている筋肉増強剤
を使用し9ヶ月間の試合出場停止処分を受けており、2005年全仏選手権直後の陽性反応で2度目のドーピング使用が確
実となったため、今までに類のない厳しい処分となりました。更に全仏選手権以降獲得した賞金、タイトル、ポイントの全て
を没収するという内容になっています。                                                                                             (次頁へ)