Inicio2          テニス・アルヘンティーノ、アルゼンチン軍団の行方  (4/8)       マウリシオN氏
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  このサーブアンドボレーとスライスを武器にWimbledonを7回、U.S. Open5回、Australian Openを2回制した、グランドスラ
ムタイトル最多14勝のピート・サンプラスさんが、史上最強のテニス選手といわれています。  
そうした意味で、アルゼンチンのテニス選手は後述するダビッド・ナルバンディアンを除いては赤土コートに強くその他のサ
ーフェスではあまり成績がよくない、ということが言えると思います。
  <四大大会優勝こそ「歴史に残る選手」として記憶される>  
   テニスがプロスポーツとしての興行を始めたのは、1960年代後半からです。それまでは、 大きな大会でもアマチュアだ
けに出場資格が限られていました。それが、プロ選手に門戸を開いたのが1968年です。ですから、大会名にOpenという言
葉がついていれば、それは 昔はアマチュアのみだったのを後年プロの参加に門戸を開いたということを意味するのです。
そうしたプロ選手の競技会でも、歴史が長く格式と賞金額が高いのが四大大会です。別名、グランドスラム大会(Grand
Slam Tournament)とも呼ばれます。
    四大大会とは、年初からの順番で行くと「全豪選手権」(Australian Open、1月)、「全仏選手権」(French Open、5-6月)
、「全英選手権」(Wimbledon、6-7月)、「全米選手権」(U.S. Open、9月)です。テニス界の格付けでは、これらの四大大会
で優勝した選手ほど名誉があるということになっています。もうひとつ、大規模な大会として、年末にランキング10位以内の
選手を集めて、年間総合王者を決める「マスターズ(Masters、12月)」がありますが、優勝者の賞金額は四大大会を上回
るものの、歴史が短いせいか四大大会よりも軽んじられる傾向があります。
 
   また、「グランドスラムを達成する」という言葉が聞かれることがありますが、これは1)1年間に四大大会のすべてを制し
た、2)生涯で四大大会のすべてを制した、という意味のいずれかで使われます。テニスの場合、年間グランドスラムである
1)を通常指します。  こうした四大大会のいずれかを制したアルゼンチン人テニス選手はこれまで3人、それが男子テニ
スではギジェルモ・ビラスさん(4回)と女子テニスではガブリエラ・サバチーニさん(全米1990年の1回のみ)なのです。
   このほか2004年全仏優勝のガストン・ガウディオ選手がいますが、あの決勝はアルゼンチン人テニス選手対決となり、
相手のギジェルモ・コリア選手が中盤からサービスのダブルフォールトを連発して自滅した試合として記憶されており、今ひ
とつすっきりしない決着となりました。ガウディオもシングルハンドのバックハンドストロークが綺麗な良い選手ですが、圧倒
的なパワーと技術というよりは試合巧者ぶりで全仏を制したという印象が強いです。その後、あまり冴えず優勝から遠ざか
っていますが、ATPランキング10位前後を維持しているだけに立派といえるでしょう。                                      (次頁へ)