|
| 木の皮、乾燥した草などが無造作に入っています。染料になる草木です。 |
| スサーナが、今度は家の裏の方に連れて行ってくれました。ここにも枝の広が |
| った木が何本も生えていて、むき出しの地面の広い敷地が広がっています。レンガ |
| で囲いをした簡単なかまどがあり、ススで真っ黒になった大きめの鍋が置いてありま |
| す。少し前に糸の染色に使ったものらしく、中には木の葉が多数重なり、少し水が入 |
| っていました。先ほど前庭の木陰の椅子にいたセリアともう一人の女性が木の下の |
| 椅子に座り、木枠を相手にもうタペストリーを織っています。一目一目、縦糸の間に |
| 横糸を通し、丁寧に織って行きます。デザイン紙などありません。自分の頭の中に、 |
| 出来上がったときのイメージを描きながら織り込んでいくのでしょうか。周りでは鶏が |
| 地面をつついています。子供達が走り回り、老人たちは乳のみ子を膝にうたた寝をし |
| ています。 |
| スサーナが、私達を促して歩き始めました。スサーナの家の敷地から道路に出 |
| てどんどん歩いて行きます。スサーナの家に集まっていた好奇心のかたまりのよう |
| な子供達もみんなぞろぞろついて来ます。途中にあるどの家も枯れた潅木の囲いが |
| してあります。数軒先の家に着きました。先ほどスサーナの家に来ていた女性の家 |
|