Inicio2          Formoza先住民族トバ族訪問記  (6/12)       船川玲子氏                                                                                                 前頁へ   次頁へ

しと並べられています。車が走る度にもうもうと舞い上げる土ぼこりが、容赦なく商品の上にもかぶ
さります。トラックの荷台のような形をした大きなカートを4,5人の作業員が引っ張って行きました
が、中には掃除用具と一緒に土が入っていました。メインストリートの道路掃除係でしょうが、掃除
をすればゴミよりも土が山のようにたまるであろう事は、常に舞い上がる土ぼこりから容易に想像
がつきます。夏には45度にもなり、1年のうち雨は5ヶ月しか降らないほどの乾燥地帯です。町に
は時折強い風が吹き、粒度の細かい黄砂が舞い上がり、ほんの10数m先も見えなくなるとか。
「昨日は強風が吹いたが、今日は風がやんでよかった」とホテルの主人は言っていましたが、これ
で風がない状態? 車が来る度に風上に急いで逃げているにもかかわらず、すでに口の中がジャ
リジャリしてきた私には信じられませんでした。道の両側の商店には人々が出入りしていますが、
先住民の顔をした人が多く見られます。若者たちはジーンズにTシャツという出で立ちですが、子
供と既婚者の女性達には色鮮やかなロングスカートとブラウスという服装が多く、彼女達を見てい
ると、南米の地にいるのだなぁという実感が湧いてきます。家の前に出した台や木陰でお喋りをし
ていた人達は、突如現れた東洋人に、物珍しげな視線を向け、おしゃべりをやめて私達に注目し
.
      JICAが贈った貯水槽の周りに集まる子供達
.
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ます。私達が、”Buenos Dias(おはようございます)!”と挨拶すると、あわてて目をそらし頭を下げますが、通り過ぎた
後も、じっと私達をみつめているのでしょう。振り向くと必ずこちらを見ています。
   大都市でもそうですが、ここでも犬が歩道の真ん中に無防備に寝そべっています。メインストリートをはずれると、黒
豚、ヤギ、馬などが放し飼いになっていて、乾いた土に生える草の中にエサを探して、ウロウロと歩き回っています。放し
飼いになっている黒豚を初めて見た時にはイノシシと勘違い、びっくりです。私達はブエノスで会ったスサーナに電話をする
ために、太陽が容赦なく照りつけるメインストリートを、ロクトリオ(LOCUTORIO:電話屋)を探して歩きました。ロクトリオは
公衆電話のようなブースを室内にいくつか設置し、電話を使わせて料金をとる店です。料金は各ブースに付いている小型 
ディスプレイに表示されるのでとても便利です。大きな町には至る所にあるのですが、この町にはどこにも見当たりません。
バスターミナルで尋ねて、やっとみつかりました。どうやらロクトリオは1軒しかないようです。ロクトリオで電話をして出てく
ると、外に女性が一人立っています。「スサーナ!」、私達は驚きました。今、スサーナの携帯に電話をしたものの通じず、
メッセージを吹き込んできたばかり。その張本人がにこにこしながら立っているのです。私達は出発前自宅から何度かスサ
ーナの携帯に電話を入れたのですが、常に留守電。仕方なく訪問日をメッセージで吹き込んでおきましたが、果たしてスサ
ーナに通じているものかどうか定かではありませんでした。でもかなり前に