モッサ州内です。バスの運転手が乗客名簿を憲兵に差出し、憲兵が乗り込ん |
| できました。棚の上に乗せてある乗客の荷物に触ったり、後ろの荷物室を調べたりし |
| ていますが、何を検査しているのでしょう。ボリビアの国境がすぐそこなので麻薬かそ |
| れとも武器? 麻薬ならば、麻薬犬を導入すべきですし、武器ならばX線を通さねば |
| だめだと思いますが、一体何のために全ての車を止め、検査するのか。全くの形式的 |
| な検査にしか見えません。憲兵からは特に”おとがめ”も無く、再び出発です。こういう |
| 暑い状態で何時間も座っていると、知らず知らずに大量の水分が体から抜けていくら |
| しく、出発前に買い込んだ1.5リットル入りのジュース2本と水筒の水はアッという間に |
| なくなりました。原野の中の一本道ですが、ところどころにちょっとした集落があり、国 |
| 道沿いのガソリンスタンドなどでトイレ休止があります。そんな時には、それっ、とばか |
| りに水のボトルを買いに降り、手足を伸ばして深呼吸です。 |
18時50分。大きな太陽が真っ赤になって地平線に沈みました。フアレスの町は |
| まだ150km先です。夕闇が訪れ、車はライトを照らしながら相当のスピードでとばして |
| います。と、何の前触れもなく車の速度が落ちました。ライトに照らし出された前方 |
| に、「迂回路」の看板があります。ここから未舗装、穴だらけの土の国道になります。 |
| 出せる速度はせいぜい30kmから40km/hになります。灯かり一つない真っ暗闇の原 |