| くれました。私達の歩く足元からさえ土が舞い上がります。何日か前にフォルモッサ |
| で雨乞いの儀式が行われたと新聞で読んだ事を思い出しました。食器を洗う水を節 |
| 約するために食器は最小限しか使わない。それは、このように水が貴重な地で生活 |
| する人達の生活の知恵なのでしょう。でもそれがどんなに地球にやさしいことか。陶 |
| 器集めが趣味、などと言いながら不必要な食器まで使い、余分な水を使っていた自 |
| 分の生活を大いに反省させられました。共同体は決して豊かではありませんが、こ |
| こには逞しさ、意気込み、そして子供達の強さ、明るさがありました。そして何より温 |
| かさが漂っていました。決して気負うことなく、淡々と編み上げているように見えます |
| が、トバ族のタペストリーには、暑さや強風や砂嵐と闘いながら、質素に逞しくそして |
| 謙虚に生活している人達の喜びや悲しみが編みこまれているに違いありません。 |
町まで送ってくれると言うスサーナに、共同体のはずれで別れることにした私の手を |
| スサーナはしっかり握り、「またきっと来て!」と言いました。女同士のおしゃべりをす |
| るために、帰国前にもう一度、スサーナに会いに来よう、私はそう心に決めました。 |
| 共同体から町中のホテルに戻って来ましたが、既にシエスタの時間に入って |
| しまったため店は殆ど閉まっており、コーヒー1杯とビスケット3枚のホテルの朝食 |
| を食べたきりで、レストランが開く夜9時まで過ごさなければなりません。 |