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  本文は、まうりしおN様にお願いし、寄稿していただいたものです。
                      Mendoza/ボデガに泊まりアコンカグア山麓を歩く

                                                                                                                 まうりしおN

 米州大陸の最高峰といったら、アコンカグア峰のことを指しますが、それが「アルゼンチン領土内に頂上がある、その高さは海抜6962m
」と躊躇無く明言できるアルゼンチン人はどれぐらいいるのでしょうか?大学山岳部出身で海外の山岳にも明るいはずのかくいう私
もアルゼンチンに来るまで、チリとアルゼンチンの国境線上にあるという程度に漠然と思っていました。というのは、大陸最高峰というのは
独立峰でもない限り、大概は国境線上にあるのです。
たとえば、ユーラシア大陸の最高峰エベレスト(8848m)がネパールと中国の国境線上にあり、ネパール側では「サガルマータ」、中国
側では「チョモルンマ」と呼び名が異なります。ヨーロッパアルプスの最高峰モンブラン(4808m)の頂上はイタリアとフランスの国境にあり、な
だらかな傾斜のフランス側に比べ、イタリア側はスパッとキレ落ちています。が、今回メンドーサ州を旅してみて、アコンカグア峰の頂上は国境
線上から15kmほどアルゼンチン側に入ったところにあることが分かりました。
話を戻しますが、先般12月上旬、原稿タイトルのとおりワイン醸造所(Bodega)に宿泊しながら、アコンカグア州立公園の入り口を
歩いてきました。宿泊したのは、Terrazas de los AndesというChandonグループに属する1998年ぐらいに創立されたBodegaです。
一見、ブランド名だけで見ると歴史の浅いBodegaのようですが、醸造所自体は19世紀初頭に設立されたそうです。1970年以降操業
停止状態だったのをChandonグループが1990年代半ばに買い取り、設備投資し再生して新しい高級ブランドとして歩み始めたとのこ
とでした。
                              Bodegas Chandonの歴史
1955年にアルゼンチンを訪れた仏Chandon社長ロベール・ジャンデヴォーグ伯爵は、この
土地のワイン生産能力に着目し、自分の工場の醸造家を送り込みました。調査
の結果、日射量、朝晩の気温差、水質、土壌の観点からメンドーサが理想的だと
判明し、1959年同社で最初の海外生産拠点を同州Lujan de Cuyoに設けました。
その後、40年以上に及ぶアルゼンチンにおける展開で、Baron B、Chandon、Mercier、
Valmont、Insignia、O2、Latitud33、Dos Voces、Castel、Beltour、Clos du Moulin、
Terrazas de los Andesといったブランドを生産するに至っています。